日記: 2010年10月アーカイブ: D'sDinner@Blog

2010年10月27日

半年間、居候させてました。

やっと落ち着いたので書こうかと思います。

4月からつい先日まで、カミさんの妹とその子供達を居候させてました。
うちの家族を合わせると、8人で3LDK。大人3名、子供5名です。

前にも書きましたが、3月に引越しをしました。
引っ越したのは今回の事が原因というわけではないのですが、
今までの家も6年住んだし、うちの子供の進学のタイミングもあったので、
もう一部屋多いところに住もうか・・・と思っていたら、ちょうど義妹の離婚問題が立ち上がり、
調停沙汰になるというので、それが解決するまでウチに来れば?ということで。
まずはウチが引っ越して、一部屋増やしたところを貸せばいいよね。という安易な考えでした。
期間も未定でしたが、義妹の子どものうち、兄のほうが来年小学校に上がるので、最長でも1年間になるかな、という気持ちでいました。

離婚問題の理由も旦那の浮気が原因ということで、
義妹もとんだ男につかまったもんだ、かわいそうに。という気持ちで思っていました・・・。

が、

居候が始まって1ヶ月もしないうちに、違和感が。

簡単に言うと、
あれ、この人、「人の家に住まわせてもらっている」という感覚ないのかな?
という違和感です。

居候とは、本来「無料」で、人を同居させることなのかもしれませんが、
さすがに5人家族の我が家に子供を入れてさらにプラス3人。無料というわけにはいきません。
義妹本人も納得し、「家賃+食費+光熱費」のすべてを合わせた金額ということでお金を貰っていました。

ですが、義妹的にはどうやらそのお金で家政婦を雇った感覚のようなんです。

買出しに行くのはうちのカミさんなんですが、食事の用意も全てカミさん。
もちろん義妹家族の分も作ります。ですが義妹は食べさせるだけ。
洗濯もうちのカミさんが全員分やります。
掃除もすべてカミさん(ただし義妹に貸した六畳間は掃除しませんが)。
それに加えて、最初のうちは僕が仕事から帰ったあとで義妹の子供を風呂に入れてました。

居候って、そういうもんなんでしょうか。

さらに、リビングにあるテレビ+ビデオは義妹達がほぼ占有。
ドラマの予約やら子供の番組を予約するやらで、どんどんHDDの残容量は減っていき、挙句の果てには僕の予約を消そうとしたこともあったようです。(さすがにうちの家族が止めたみたいですが)。ちなみに、義妹もテレビとHDDレコーダーは自分の部屋にあるんですよ。

パソコンもデスクトップがあるというのに、「どうせまた引っ越すから」という理由で箱から出さずに僕のノートPCを貸し出しました。まあネット回線ぐらいはただで貸せますけど。

休日になっても、「私、外に出ると日焼けするから」と言って、自分の子供達も一切外に出さず(男の子です)にいました。
おかげで家の中に一日中いるので、幼児(弟)はギャーギャー騒ぎ、兄の方はリビング占有してしまい、僕の家族はリビングを使えません。結局、それぞれの部屋に閉じこもる羽目になり、全然気が休まりませんでした。

くりかえしますが、お金を払ってもらった居候って、そういうもんなんでしょうかね(涙。
お金をもらってる以上、こういう事も我慢しなくてはいけないんだろうか、と考えるようになりました。

同居から1ヶ月経過した頃には、帰宅するのが嫌になってました。
平日、会社を出たあとでゲームセンターに寄って時間を潰したりして、家中の人間が寝てから帰るようにしたり、(残されたうちの家族にも申し訳ないのですが)
休日はとにかくうちの家族だけで出かけて、夜遅くまで帰らないようにしていました。


確かにウチのカミさんとは姉妹です。僕が立ち入れない領域というのがありますし、
義妹を知ってから15年以上経っており、それなりに仲も良いです。
ですが、こういう時こそ「親しき仲にも礼儀あり」じゃないんでしょうかね。
昔から甘え上手ではあったのですが、義妹も30代です。
いい加減大人になって欲しいですよね。

僕も人の家に居候になったことはありませんが、もし仮にそういう事があれば、

・共用部分は極力使わない
・食事もできるだけ外で済ませる
・とにかく家の外に出る機会を増やす
・帰宅したら、できるだけ早く自分の部屋にいるようにする
ということを心がけると思います。

とどのつまり「居候させてもらっている身分なのだから」という気持ちに押しつぶされそうになるので、居候なんて嫌ですけどね(汗。

でも、この気持ちに少しは近い気持ちを、義妹も持ってもらえるのだと思っていました。
ま、ほぼ正反対でしたが。

カミさんもこんな義妹の状態に驚く一方で、「うちの家族に申し訳ない」と謝る始末。
もう引き受けちゃったものは仕方ないし、結局一番大変なのもカミさんです。
家政婦みたいなことをやって、今の金額では割りに合わないし、
そもそもお金で解決するというのも間違ってる。
あんまり義妹に肩入れせず、なるべく「部屋だけを貸している」という形にして、
カミさんは楽したほうがいい、と話をしました。


正直言って甘かったです。
多分、受け入れた僕たちが悪かったのだと思います。

なんというか、人に細かい指摘ってなかなかできないですよね。
「人のビデオで予約すんな」とか。
なんだか言ってる側が小さい人間みたいで、嫌ですし。
いちいち言わずととも、こちらの気持ちを感じ取って欲しいというか。

だけど、そういう、「指摘するまでも無いような小さいイライラ」を毎日、
ちょっとずつちょっとずつ積み重ねられるんですよね。

・ウチの車で送迎してしてるのに「お願いします」「ありがとう」が言えなかったり
・子どもがリビングに垂らしたヨダレを拭かずにいたり
・ウチの子どもが試験勉強している部屋の隣で夜遅くまでテレビ見てたり

一つ一つは細かいことでも、それを指摘しないから、こちら側が溜め込んでしまう。
それがいつか溜めきれなくなって、全然違う場所、違う相手に爆発してしまう。
そんな感じでした。

それからは、家の中でも極力会話しないようにして、義妹達が居る居ないにかかわらず、
リビングにはほとんどいないようにして、同じ時間を共有しないようにしてました。
自分の家なのに残念ですが、その方が楽でした。


子供達の夏休みが本当に地獄でした。
連日、僕を除く7名が家に居る、という状態だったので、接点を作らないようにしてもなかなか難しく、毎日、僕が帰宅したらカミさんの愚痴を聞いてました。

うちの次女もそろそろ限界だったのか、矛先がカミさんとなり、たいしたことでも無いのにぶつかるようになってしまい、その結果カミさんも憔悴しきって、病院に行く羽目になるなど、
家族が相当やばい状態だったと思います。
それでも、知人の家に子供達を泊まらせてもらったり、家族だけで旅行に行ったりして、なんとか乗り切ることができました。


そして先月、なんとか離婚問題も片付きました。
僕たちも、夏休み以降は、なるべく意見を言うようにして、
我慢せずに家から出ていってもらうことを最優先に行動するようにしたおかげで、
その後の転居活動も積極的に動いてもらい、同居生活を半年間で終えることができました。


義妹の旦那とは、夫婦だった頃に面識があったので、
「彼が浮気するなんて」という裏切られた気持ちでいましたが、
今となっては、義妹に愛想を尽かした気持ちも若干理解できます。
結果として子供を不幸にしたことは許せませんが、何でもかんでも人任せな義妹に嫌気がさしたのかもしれません。

元々は、8割以上旦那が悪い!と思っていたのですが、カミさん側の親族も今では義妹の方が悪かったんじゃないか、という意見になってしまいました。
身内に言われては厳しいですよね。


細かなエピソードはまだまだたくさんありますが、書けば書くほどこちらが惨めになる気もしますしこれぐらいにしようかと思います。
「それは注意しないお前が悪い」という意見もあると思います。ホントそうですね。

普段から偽善者の自分が、偽善を貫けないとどういう事になるのか、身にしみた半年でした。