AS06 「白日イヤホン」をワイヤレス化した時の音質は?

AS06 「白日イヤホン」をワイヤレス化した時の音質は?

遅ればせながらAS06いわゆる「白日イヤホン」を購入しました。

5,000円程度で高音質、と呼ばれるイヤホンがどんなものなのか、自分なりに比較してみましたので、参考にしていただけると幸いです。

有線ケーブル(ケーブルは純正)と、iPhoneイヤホン(iPhone8Plus付属品)との比較

AS06、評価が高いだけあって確かに音質はいいと思います。音に広がりがあるというか、高音域から低音域までが密集してない感じといいますか、スピーカーで聞いているようなそれぞれの音域が聞こえやすいという印象です。自分みたいな素人でも、違いははっきりと判ります。
※あくまでも、iPhone付属イヤホンとの比較です。
※ケーブルはiPhone付属のライトニング – ミニプラグ変換アダプタ経由で接続しています。

みんなご存じiPhone純正イヤホン。今でもカバンの中に緊急用として忍ばせてます。

KZ APTX HDを使ってAS06をワイヤレス化した時と、有線接続との比較

KZ APTX HDという、0.78 2pinでケーブル脱着式になっているイヤホンをBluetooth接続できるようにするためのモジュールが売っています。AS06用として今回はそれを別途購入し、ケーブル接続の時と音質がどう変わってくるのか、比較してみました。

KZ APTX HD

まず気づくのは、Amazonレビューでも書かれていましたが、とにかくKZ APTX HD経由にすることで、ホワイトノイズがはっきりと聞こえます。iPhoneとのBluetooth接続が終了した時点で、耳から「サー」という音が聞こえ始めますので、これが気になるかどうかで継続利用できるかどうかに差があると思います。

ケーブル接続との音質の違いですが、KZ APTX HD経由、要はBluetooth接続のほうが高音域のシャリ感が強くなったかな?という印象です。高音域の細かい音量の差が無くなって、まとめてシャリっと鳴らしちゃえばいいか、みたいな感じでしょうか。なのでその部分は若干安っぽくなったかも、という気がしますが人の声などの中音域ではあまり差が無いかもしれません。

ただなんとなく、有線ケーブルと比べて「やっぱり音質は悪くなってるかな」というのに気づいてしまう、そんな感じです。

それよりも、音楽がかかると聞こえないけど「実は後ろでホワイトノイズもずっと鳴ってるんだよなー」という気分を自分が許せるかどうかですね(笑。音を止めたときにホワイトノイズが聞こえてくるだけでだいぶ萎えます。

KZ APTX HD+AS06dでけーけーbけーぶけーぶrけーぶるケーブルケーブケーケ

KZ APTX HD+AS06とB07K7HWV2F C3-blackとの比較

数年前にB07K7HWV2F C3-blackというBluetooth接続のワイヤレスイヤホンを購入してから、ずっと愛用してきました。3000円ぐらいの安価なBluetoothイヤホンで、首にかけるタイプなんで、一時的に耳から外しても首から落ちずに済むし手でイヤホンを持たずに済むため、めちゃくちゃ便利なんですよ。肝心の音質はというと、低音重視過ぎるのが気になっていましたが、ホワイトノイズも出ないし、この値段にしては上出来、という感じで気に入っていました。

B07K7HWV2F C3-black

そのイヤホンですが、ここ1年ぐらい、iPhoneとのBluetooth接続が急に切れてしまったり、「接続済み」と表示されているのに実際にはつながってなかったりというトラブルに悩まされてきました。iPhoneのiOSが変わるたびに、改善したかな?と思っていたのですが現象は変化なく、それもあって今回AS06を入手することにしました。

さて肝心の比較ですけど、低音はKZ APTX HD+AS06のほうが聞こえなくなります。全体的にスッキリした聞こえ方になる、という印象ですね。今までまとまって聞こえてた音が広がって聞こえるため、気分は良くなりますが、そんなことよりも気になるのはホワイトノイズですね。B07K7HWV2F C3-blackではBluetooth接続してもホワイトノイズは聞こえませんから、やはりそれを許容できるかどうか、でしょう。そもそも、KZ APTX HDのiPhoneとのBluetooth接続性が改善されたのかどうかは、これから長く使ってみないとまだ何とも言えず、音質は良くなっているが、ホワイトノイズは出るよ、という状況は、Bluetooth接続が安定するかどうかで、許容できるかに関わってくると思います。

結論

AS06はケーブルのわずらわしさよりも音質を求める人向けのイヤホンということがよくわかりました。というか、Bluetooth接続で音質を求めるにはBluetooth自体の改善を待つ必要もあり、そもそも方向性が違いますね。それを突き詰めていくと、有線イヤホンにしたって、そもそもiPhoneで高音質を求めること自体間違ってるとか、考えたらキリがありません。

自分みたいに、

  • なんとなく普通のイヤホンより良いものが欲しい。
  • でも有線イヤホンはケーブルが煩わしいから嫌
  • かといってAirPodsみたいなイヤホンだと、イヤホンを一時的に外した時に手で持ったりポケットにしまうのが面倒。そもそも落としそうだから嫌。
  • しかも1万円以上はかけたくない。

というわがままな人には利便性も失いたくないけど、でもコストは抑えたいという人には、KZ APTX HD+AS06の組み合わせはお勧めです。合わせても8000円ちょっとぐらいですし、AS06って耳に着けているときに、大分存在感があるんですよね。「イヤホンに拘ってる感」は出るのですが、見る人が見れば「でもワイヤレスにしちゃってるやんけ」っていう突っ込みも同時に入るかもしれませんね(笑。

AS06を有線ケーブルで繋いでいるときには当たり前ですがホワイトノイズなんて聞こえませんので、AS06の良さをKZ APTX HDが少しダメにしている、とも言えますが、それでもAS06を首にかけるタイプに変更できるメリットはある、と自分は思います。

KZ APTX HD以外でホワイトノイズが出ないBluetooth接続モジュールがあればぜひ試したいですし、8000円出すなら最初からBluetooth接続のもっといいイヤホンがあるかもしれませんね。1万円未満が希望ですが、ほかにも気になるイヤホンが出てきたら、使ってみたいと思います。

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