ちょっと前に出ていたニュースで、AppleWatchでマスクをしたままiPhoneのロック解除できるようになる、つまりはFaceIDの代わりにAppleWatchを使えるようになることを知り、今まで全く興味のなかったAppleWatchが俄然欲しくなっていたのですが、ついに入手しました。
AppleWatchSeries3を購入
購入したのはApple Watch Series3 38mm GPS+Cellular モデル MRQG2J/A A1889 というものです。事前に調べたところ、マスクをしたまま解除できるのはSeries3以降、ということでSeries3にしました。
中古で税込み13,800円でしたが、最安値を見ると税込み9,800円ぐらいのものもありました。しかし、表面に傷が多いとかいろいろ書いてあるので、無難なものを選んだらこの値段に。
実はSeries3のアップルウォッチって新品でも21,780円から売ってるので、めちゃくちゃお買い得かっていうとそうでもないです。ただ、ブラックスポーツループっていうマジックテープで簡単に装着できるベルトになっていたので、純正品ならこれだけで数千円はするみたいだし、まあいいかってことで中古を購入しました。少しでも安く入手してまずは手軽に試してみたい、というのもありましたし。
iOS14.5とwatchOS7.4って、まだリリースされてなかった
調べるならちゃんと調べなさいよ、と自分でも思いましたが、AppleWatchでマスクをしたままiPhoneのロック解除できるようになるのは、
- iOS 14.5以降が入っているFaceID対応のiPhone
- watchOS 7.4以降が入っているSeries3以降のApple Watch
の組み合わせということで、そんなOSはまだ出てません。今入手できる上記のOSはベータ版なんですね。まずはApple Beta Software Programに登録しなければなりません。
Apple Beta Software Programとは、「まだテスト段階のプログラムを先に使ってみて、おかしい所があったら報告してね」という一般ユーザにもテストに参加してもらっていいもの作ろう!というものですね(よく言えば)。
その代わり利用する側は、自らテストに参加しているわけですから、そのプログラムを自分のデバイスに入れて何かおかしいことが起きても文句を言うことはできません。その覚悟の上で、新機能をいち早く触って試してみよう!という新しいもの好きにはたまらないプログラムなわけです。
Windowsでも、昔はベータ版とか入手して使っていましたし、iPhone3GSとか4Sの頃は脱獄してたぐらいなんで、そういう自己責任で使うOSを入れることは気にはしてませんが、ちゃんと安定して動く商品を使いたい、という人は公式版が出るまで待ったほうがいいと思います。
ベータ版のOSを入手
それで、簡単に方法を説明すると、Apple Beta Software Programに登録して、プロファイルをiPhoneとAppleWatchにインストールします。(プロファイルって、格安SIMとか使う時に入れるアレです)すると、ベータテストに参加しているデバイスだ、ということが認識されるようで、後はiPhoneであれば、普段OSをアップデートする時と同じようにソフトウェア・アップデートの画面に行くと、ベータ版のiOS14.5が入手できる、というわけですね。
AppleWatchのOSアップデートはどうやるの?と思ったのですが、まずはiPhoneにAppleWatchを登録する作業を行っておくことで、同じようにベータ版のWatchOSを入手できます。
iPhoneにダウンロードしてAppleWatchに転送しているのか、直接WifiでAppleWatchがダウンロードしているのかわかりませんが、とにかくAppleWatchのOSアップデート状況はiPhoneから確認できていました。
話が前後しますが、iPhoneにAppleWatchを登録させるのも、AppleWatchをiPhoneに近づけて、AppleWatchの画面に出ている画像をiPhoneで読み込ませるだけなんで、すごく簡単でしたよ。
WatchOSのバージョンアップに死ぬほど時間がかかる
そこまでは順調でしたが、WatchOSのバージョンアップはめちゃくちゃ時間がかかりました。体感ですが、おそらく2時間ぐらい?だったと思います。これはSeries3のAppleWatchだからだと思いますが、これは覚悟しておいたほうがいいですね。初めてことなので、不良品が届いてしまったのか?と思いましたが、そんなことはありませんでした(笑。
AppleWatchでマスクをしたままiPhoneのロック解除できる機能を試す
ということでiPhone11ProMAXもAppleWatchSeries3もベータ版のOSにアップできたところで、ようやくAppleWatchでマスクをしたままiPhoneのロック解除できる機能を試してみます。
やり方は、まずはAppleWatchのパスコードをオンにしてパスコードを設定しておきます。その後iPhoneの設定アプリを開いて、「Face IDとパスコード」の中にある「Apple Watchでロック解除」の項目にあるApple Watchという設定をオンにします。
その後、AppleWatchを腕に装着し、マスクをした状態でiPhoneをロックして、すぐにロック解除をしようとするときに、今までとは違うメッセージが出るようになります。
上記画面のように「AppleWatchをロック解除に使用するには、Watchのロックを解除してください」という画面になります。
そこでパスコードを入れてiPhoneのロックを解除すれば準備OKです。
マスクをしたままでも、スワイプするだけでiPhoneが開く!
パスコードを一度入れたら、その後は何度ロックしても、マスクをしたままの状態でスワイプだけでiPhoneが開くようになります。ロックが解除するタイミングでAppleWatchが一瞬振動して、解除したことを知らせてくれるようになります。
やっぱり便利ですね。職場でも、すぐにiPhoneが開くのってこんなに楽だったか、ってマスクが無かったころを思い出しますね(笑。
ここで問題というか当たり前なんですが、マスクを外した状態でiPhoneを使ってしまったり、AppleWatchを外してしまうと、再度iPhoneにパスコードを入れる、という作業をやることになります。もし一日マスクをつけっぱなしであれば、最初の一度だけでいいのですが、マスクを外したりつけたりを繰り返す場合は、その都度パスコードを一度入れるという作業が必要になると思います。マスクを外した時にiPhoneを使わなければ大丈夫でしょうけど、大体使いそうですよね。それが面倒だな、と思う人にはこの組み合わせはお勧めできませんのでご注意ください。
最後に検証:ほかの人にiPhoneとAppleWatchを持たせたらどうなる?
最後に意地悪というか、どうしても試してみたかったので、自分以外の人にiPhoneとAppleWatchを持たせた場合、iPhoneは開いてしまうのか、を試してみたのですが、これが普通に開いてしまいます。詳細に言うと、こんな感じです。
1.AppleWatchをマスクをしている他の人(Aさん)に装着させる
2.AさんにiPhoneを渡す
3.その状態でスワイプし、iPhoneのパスコードを入れてマスクをしたままロック解除できるようにする
4.その後はAさんがiPhoneでスワイプするだけで、開いてしまう
当たり前なんですが開いてしまいます。
3.の時点で、「なんで盗まれたiPhoneとAppleWatchを装着している人のそばでパスコードを代わりに入力してんだ。それってどういう状況?」って話なので、まあそこまで心配しなくてもいいと思います。
しかしまあ、マスクがあるおかげで、何でここまでやらないといけないんだ、とも思いますが、2020年を境に新しい時代に突入したんだと思って、そこは前向きにとらえたいと思います。せっかく買ったので、AppleWatchのほかの機能も試したいですしね。