離れた部屋でバトオペ2が遊びたいという理由だけでArcher AX50購入。無線でPS4リモートプレイの話。

離れた部屋でバトオペ2が遊びたいという理由だけでArcher AX50購入。無線でPS4リモートプレイの話。

HDMIケーブルが届く範囲では、以前紹介したHDMIセレクターでなんとかなるのですが、そんなに部屋中HDMIケーブルを取りまわすわけにはいきません。

そこで便利なのがPS4のリモートプレイです。LAN経由でPCとPS4がつながり、PCからPS4を操作できるという優れものです。

が、このリモートプレイで、キャラクターを操作してネットワーク対戦をするタイプのゲームをやるのはかなり困難なようで、特にインターネット回線越しではあきらめたほうが良いという意見が多いです。

ですが家の中ぐらいは快適に遊べないもんかな。。。ということでほぼ日課となっているバトオペ2(ガンダムバトルオペレーション2)を宅内LANで快適に遊べる環境を作ってみることにしました。

バトオペ2が快適に遊べるWiFiリモートプレイ環境構築を目指す。

といっても有線LANは嫌なんです。PCがある部屋までLANケーブルを引くはちょっとナンセンスですよね。今回は、ネットワーク対戦ゲームでは嫌がられる、WiFi接続で、快適にリモートプレイをするのがゴールです。

自宅のネット環境ですが、so-net光を引いています。プロバイダ契約と同時にルータのレンタルを申し込んでいたため、宅内のLANはレンタルした、NECのAterm WG1200HS3というルータで構築されています。

PS4 —(有線LAN)— WG1200HS3 … (Wifi 距離10m) … PC

WG1200HS3 – PS4 は有線LANで。ルータとPCはWifi(11ac)で繋がっています。ルータとPCの間は、直線で10m弱ぐらい離れている、という環境です。

PS4はルータとLANケーブルで繋がっているため、PS4自体で遊ぶ分にはどんなネットワークゲームをやっても問題はありません。ですが、PCのある部屋は少し離れているため、11acの電波が飛びずらく、通信が安定していませんでした。例えばPCで動画を見ているときやファイルをコピーするときなど、早いときは100MB/sぐらい出ていますが、突然遅くなることもあります。

この環境のまま、PS4のリモートプレイをやってみたのですが、PS4のメニュー操作ですらカクカクしてしまい、バトオペに至っては遅延しまくりという状況です。PS4リモートプレイは画面解像度を下げることで必要なネットワーク帯域を減らすことができるのですが、フルHD(1080p)から720pまで下げても、快適とは言えない速度でした。

WiFi環境改善にはルータ交換が最短か。Archer AX50を購入。

そこで買ったのがArcher AX50 というWifiルータです。

AX50

これはWi-Fi6(11ax)という11acよりも新しい規格に対応しているルータで、かつ4本の外部アンテナとビームフォーミング(電波を細く絞って、特定の方向に向けて集中的に発射する技術)で、Aterm WG1200HS3よりはWiFi環境を改善できるのでは、という狙いです。

もっとも、ビームフォーミング機能はAterm WG1200HS3にもあります。本体サイズも小さく、それはそれでよかったのですが、外部アンテナもないし、少々頼りない印象でした。
それに比べてArcher AX50の仰々しいこと(笑)。4本のアンテナをあらゆる方向に向けることができ、電波を遠くまで届かせようという意気込みを感じますね。

ちなみに自分が持っている中で、Wi-Fi6に対応している端末はiPhone11ProMAXしかありません。今回のリモートプレイを行いたいPCは11acまでですので、そこでの速度向上は期待できないのは承知済みです。

ルータ交換のみでは改善せず。

試しにルータ交換後、インターネット回線速度がどれくらいになったか、iPhoneで速度を測ってみました。
iPhone8Plus(11ac対応)とiPhone11ProMAX(Wi-Fi6/11ax対応)でのスピードテストは画像の通りです。

スピードテスト

インターネット回線自体はもともと遅くはないのですが、宅内のWifi環境改善の結果、Wifi速度も向上し、回線速度の限界まで速度が向上しているように思えます。
ただしこの数値には、インターネット回線の瞬発力を試しているようなものなので、あくまで参考程度ですね。
肝心なのはPS4とPC間の速度なので、インターネット速度は関係ありません。

さて、結果から言うとダメでした。PCのアンテナ強度は少し上がり、リモートプレイ時のPS4の画面内も以前よりは動作しやすくなっていますが、バトオペ2ができるレベルではありません。やはり、電波が安定していないようです。

リモートプレイではピーク時の速度の速さよりも、安定して通信速度が確保できることのほうが重要です。まあ、当たり前ですね。

さらなるWifi環境改善を検討。

ということでさらなる改善を試みます。せっかく残ったAterm WG1200HS3ですので、中継機能を使ってArcher AX50とつなぎ、Aterm WG1200HS3からPCは有線ケーブルで繋ぐ、という方法です。

PS4 —(有線LAN)— Archer AX50 …(Wifi距離10m) Aterm WG1200HS3 —(有線LAN)— PC

WiFiルータ同士の距離は、直線で10m弱です。

Wifiルータ同士をWifiで常時接続させ、PCは有線LANとしてルータと接続させることのメリットとしては、

  • PCはギガビットイーサポートのLANポートでルータとつなぐため、PCの持つWiFi規格(11ac)の制限が関係なくなる。
  • PCはWiFi接続のためのCPU負荷がなくなるため、PCの動作自体が安定しやすいのでは。

ということが考えらえます。

11acについては最大通信速度が6.9Gbpsとなっていため、数値だけ見ると全然余裕なのですが、実効速度がそこまで早くないのは使ったことがある人ならわかりますよね。
ただ、安定した通信をさせるならルータ – PC接続よりもルータ – ルータ接続のほうが良いのではないか、という期待を込めてこの接続にしました。11acの持つパフォーマンスをできるだけ引き出してもらえればよいのですが。

ルータ2台環境で中継機能を使って解決。

そしてこの環境改善の結果、無事バトオペ2でまともなゲームができるようになりました。しかも、1080pのリモートプレイでも問題ありません。

実際のところ、PS4実機でやるよりもほんのわずかに遅れているのだと思いますが、以前のようなイライラはないし、途中で通信が不安定な時に発生する、画面がスキップするような挙動にもなりません。

この環境で数試合やってみましたが、「あー今のはリモートプレイだから攻撃を食らってしまったな」と感じるところはありませんでした。
こういうチーム対戦のゲームの場合、チームの足を引っ張ることだけは避けないといけませんよね。
何試合かやった結果、ちゃんと勝利も貢献もできていましたので、その点については大丈夫そうです(笑)

ちなみにですが、バトオペ2の試合が始まったとき、リモートプレイではどれくらいの通信が発生しているのか、確認してみました。

PS4リモートプレイ時の帯域

これがその画面ですが、PS4側からの受信速度が最大で14.9Mbpsとなっており、これを超えることはないものの、この速度を安定して出さないとゲームに支障が出るようですね。14.9Mbpsというと、大した数字じゃないように感じますが、それが以前の環境では実現できなかったのですから、WiFiで安定した通信をさせるというのはなかなかハードルが高いんだな、という印象です。

反対にPC側からの送信は数百kbps程度と、ほとんど発生しておらず、コントローラの操作情報に対する通信に問題は発生しなさそうですね。

画面にはありませんが、CPU負荷も10%程度とあまり使用していませんし、GPUは50%強使用していますが、これらは環境改善前と同じですので、(PCは以前紹介したW530という古いPCです)いかに安定した通信環境が必要か、ということがわかります。

まあ、おとなしく有線LANを引けば1Gbpsの通信が安定して出せると思いますが、ある意味意地というか、趣味の世界ですね(笑)。

これでPS4生活も捗りそうです。

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