SI(エスアイ)とは、システム・インテグレーターの略で、IT用語辞典で調べると、
「顧客の業務内容を分析し、問題に合わせた情報システムの企画、構築、運用などの
業務を一括して請け負う業者のこと。システムの企画・立案からプログラムの開発、
必要なハードウェア・ソフトウェアの選定・導入、完成したシステムの
保守・管理までを総合的に行なう。」
って書いてあります。
まぁつまりは、ある会社があるとして、
「コンピュータの事なんにもわからないんだけど、メールやったり
ホームページやったりサーバ置いたりしたいよー。どうすりゃいいの?」
って言うときに助けてくれるのがSIっていうことですよね。
対してエンドユーザーは、システムを使用する側の人たちの事を指します。
(厳密に言うと違うかもしれませんけど)
先述の、どうすりゃいいの?って困ってる会社なんかはエンドユーザーですね。
で、何を言いたいかって言うと「現場はエンドユーザーがいいなぁ」ということです。
実は6年エンドユーザーの現場に行ってまして、その後SI企業の現場に2社行っていますが、
立ち位置がぜんぜん違うんですよね。
そこそこ大きい会社であればどこでも情報システム部門の部署はあるわけで、
大体技術者はそういう部署に派遣されるわけですが、そこの雰囲気がまず違う。
SIは常に顧客からの案件対応でてんやわんやで、バタバタしてます。
ひどいところだと、少数のメンバーで複数の顧客を抱えてる場合があり、
結構大規模なプロジェクトが同時進行してたりします。
一方エンドユーザーのシステム部門は、何か自社のシステム改変あったとしても、
SI企業に丸投げしているところが多く、やるのは内部の別の部署との調整だったり、
全体の統括だったりして、技術的にわからないことはSIがすべてフォローしてくれるだろう、
というスタンスです。
まぁそのために大金をはたいているでしょうから当然ですけどね。
例えば、「サーバの更新プロジェクト」があったとして、
SI側としては、「お客からそういう案件を受けた」という立場であり、
エンドユーザー側としては「そういうプロジェクトをSIに依頼した」という立場ですから
同じ業務に携わる人間の意識も違いますよね。
楽な仕事を選べ、とは言いませんが、エンドユーザーの方が同じシステムに携わるとしても
気持ちはかなり楽になります。
ただし、同じ期間にSI,エンドユーザーそれぞれの企業で働いたとして、
スキルが向上するのは、普通はSIでしょうね。
日々勉強だと思いますし、それだけプレッシャーもありますけどやりがいはあるのでは。
(自分は挫折しましたけど)
予断ですが、世の中にはSIにお世話になっているSI企業があります。
自分たちがSIなのに、自社のシステムの改変すら自前でできないSI企業があるなんて・・・。
世の中ネームバリューで成り立ってるよなぁと思わずにはいられませんね。