CPUをRyzen3 3100からRyzen5 5600Gに換装したエンコード比較

CPUをRyzen3 3100からRyzen5 5600Gに換装したエンコード比較

自作PCで動画編集を1年半ほど行ってきましたが、フルHDはともかく、4Kの書き出し速度にはかなり困っていました。

自作PCのスペックはこちらの記事
完成したAMD Ryzen3 3100 自作PCの実力は?

以前、速度を測った時の記事
4K 60fps動画を今のPCで編集して書き出す速さは。

当時は、主流はまだフルHDで、4K素材を撮影する必要がないから大丈夫だろう、と思っていたのですが、あっという間に世の中4K動画が増え、自分自身もEOS RPを買ったことで4Kの世界に参入してしまいました。RPの4Kは24fpsでしか撮影できないのですが、それでも4Kは大画面で見ても綺麗ですし、個人的にはフルHDよりも4K動画を作成する方が楽しくなってきました。

ということで困ったのが書き出し速度です。昨今の世界事情でCPUやGPUなども値が下がらない状態が続いていたと思いますが、ここは物欲が買ってしまい、せめてCPUだけでも換装しようと思って買ったのがRyzen5 5600Gです。

Ryzen3 3100を売却すると約8,000円。Ryzen5 5600Gが28,000円ちょっとで購入できますので、差額20,000円ちょっとで性能が上がると思えば悪くないと思います。

簡単な比較は以下の通り

Ryzen3 3100

アーキテクチャ:Matisse(Zen2)
世代:3世代目
コア数:4
スレッド数:8
クロック周波数:通常時3.6Ghz / ターボ3.9Ghz
内蔵グラフィック:なし

Ryzen5 5600G

アーキテクチャ:Cezanne(Zen3)
世代:4世代目
コア数:6
スレッド数:12
クロック周波数:通常時3.9Ghz / ターボ4.2Ghz
内蔵グラフィック:あり

ちなみに、Ryzen5 5600Gはグラフィック内蔵ですが、PCには別途GeForce GTX 1650 OCというグラフィックカードを刺しているため、通常は内蔵グラフィックは使用していません。Davinciの書き出しにも使われていないと思います。

CPU換装前と後での書き出し速度比較

ということでいくつか、以前書きだした動画での速度比較をやってみました。

4K24fps 36秒の動画

Ryzen3 3100 1分47秒
Ryzen5 5600G 1分1秒

4K24fps 8分50秒の動画

Ryzen3 3100 16分3秒
Ryzen5 5600G 10分28秒

4K60fps 1分30秒の動画

※この記事の動画です

Ryzen3 3100 8分57秒
Ryzen5 5600G 5分39秒

フルHD60fps 9分7秒の動画

※比較ではなく、Rtzen5 5600G のみの計測です。
Ryzen5 5600G 6分51秒

概ね、CPU換装前の6割ぐらいの速さで書き出せるようになっていますので、かなり早くなったかなと思いますがいかがでしょうか。

上を見たらキリがありませんが、2万円ちょっとの差額でこれだけ高速化できたのであれば自分としてはかなり満足度が高い買い物でした。

ちなみにCPUクーラーはCPU交換前も後も、純正付属品を使用しています。
Ryzen3 3100もそうでしたが、Ryzen5 5600Gでも発熱も今のところ気になりません。エンコード時の4.2Ghzに上がる状態でも、今回のエンコード時間ぐらいでは、発熱しすぎてクロックが下がる、という状態にはなりませんでした。


こちらの記事で紹介したCPUは以下です。

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