17-50mm F2.8通しのAPS-C用レンズをEOS RPのために買う。

17-50mm F2.8通しのAPS-C用レンズをEOS RPのために買う。

ほんとに、今更なんですよね。

TAMRON 大口径ズームレンズ SP AF17-50mm F2.8 XR DiII キヤノン用<A16>を手放して、
タムロン SP AF17-50mm F2.8 XR Di II VC キヤノン用<B005E>を入手しました。

パット見、「えっ?ほぼ同じレンズじゃない?」と思う人もいると思いますが、タムロンの「VC」というのが手振れ補正付き、という意味になるので、ほぼ同じ性能のレンズの手振れ補正機能無しを下取りして、手振れ補正機能有りのレンズに買い替えた、という訳です。

7000円弱で下取ってもらって、17,000円ぐらいでVC有りを買ったので、実質10,000円で買う事が出来ました。

ただ、EOS RPを買ったばかりなのにAPS-C専用のレンズをなんで買うの?っていう、それなんですよね。

理由は簡単で、「4K動画を撮るときに出来るだけ安くて明るくて画角の広いレンズが欲しかったから」です。

10,000円のレンズで約30mm画角のF2.8で4K動画が撮れる

EOS RPでは、4K動画は24fpsしか使えないのはいいのですが、焦点距離は約1.7倍にクロップされます。そうなると、EF-Sレンズを使っても同じなんですよね。また、動画電子ISという機能が使えますがこれは対応レンズが限られていて、そのレンズは高価なんで使えないと。そうなるとレンズ内手振れ補正が欲しくなったわけです。

整理すると、

  • 最初からクロップ前提なんで、画質品質を求めるのは一旦置いといて、4K動画が撮りたい
  • できるだけ広角に撮りたい
  • できるだけ明るく撮りたい
  • 何かしらの手振れ補正は欲しい

こういう条件を満たすレンズを探しました。そうして見つけたのが

タムロン SP AF17-50mm F2.8 XR Di II VC キヤノン用<B005E>

となりました。

良かった点と悪かった点

良かった点は上記の通りです。すべて満たせました。
画角も最短の17mmを1.7倍すると28.9mmとなるため、テーブルの向かい側に座っている人をバストアップで撮影できます。

さらに、APS-C用レンズを使うことで、写真撮影時も1.6倍の27.2mm程度の画角で撮影でき、かつ4K動画に切り替えたとしても、ほぼ同じ画角で撮影ができる。そんなの当たり前のように思えますが、EOS RPで写真撮影も動画撮影でもほぼ同じ広画角で撮影しようとするには、APS-C用レンズしかないんですよね。

悪かった点を挙げるとするなら、まず、「フルサイズのセンサーを使い切ってないという事実を受け入れる」、ということですね。これはこのブログで何度も書いていることですが、せっかくフルサイズセンサーのカメラを買った意味がないのでは?という気持ちを捨てる(笑)ということです。

4K動画撮影時に1/7倍クロップしているというのは、別に1.7倍に拡大しているわけじゃなくて、むしろ逆ですよね。フルサイズで記録してから4K解像度に落とす作業をしていない、ということなので、それを納得して動画を撮影すればよいと思います。
また、APS-C専用レンズを使う以上、写真を撮る時も1.6倍になりますが、こちらも、レンズで捉えたもの全てをセンサー中央部分を使って記録しているだけなんで、その記録解像度が、自分が画像を表示したい画像の解像度より大きければ、とりあえずはいいわけですよね。
こちらもやはり、大きく撮っておけばいくら縮小しても綺麗だろ、っていう理論が成り立ちますし、それはおっしゃる通りなのですが、これも仕組みをわかった上で、撮影した画像の使い道を考えればよいので、クロップというだけで悪、みたいに思わなくても良いのではないかと思います。

次に「重い」です。レンズが570gでEOS RPが440g。マウントアダプターが110gですから、合計で約1.1kgです。首から下げて歩くのはもちろんのこと、自撮りに使おうと思っても結構腕がプルプルしますね。

そして「ピントが合うのが遅い」です。これは、RPの問題もあって、4K24p撮影時はコントラストAFしか使えないため、つまりピントを合わせる性能が良くないんですね。かつ、この古いレンズはピントを合わせる時間も遅いため、結果としてかなり遅いです。

それらを考えると、ピントを合わせる箇所がどんどん変化するような動画撮影には全く向いてない、ということになります。もちろん、パンフォーカス寄りにしていけばいいのですが、それだと暗くなりますし、背景ボケ撮影をしたいのであればあまり絞るわけにはいかないので、自分で、「このカメラとレンズで撮れる動画はどんなものか」をわかって撮らないと、思うような映像にならない、ということですね。

でも、そんなことはわかって買ってます。そもそも、そんなに安価に手軽に動画が撮れるならみんな高いレンズ買ってませんからね(笑)。安物買いの銭失いだとしても、徐々にステップアップしていくこの感じが良くてやっていることなんで。

次回に、このレンズとカメラで撮った作例動画を公開してみようと思います。

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