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EOS 5D(初代)と50mm F1.8 II の手持ち撮影の下限設定は?

いわゆる撒き餌レンズの旧型である、50mm F1.8II というレンズを持っています。

今はSTMになっている新型のレンズを使っている人が多いと思いますが、この旧型レンズもピントを合わせるのが遅くてうるさいとはいえ、初心者には十分綺麗なレンズかと思います。

そこで、いまさらながら、EOS 5D(初代)と50mm F1.8II というレンズを組み合わせて手持ち撮影する場合、どこまでの設定で撮ると良いのか、改めて確認してみることにしました。
撮影は、「できるだけぼかしたいけどピンボケするのは嫌だ」という場合とします。

最低減の設定はISO400,F2.5,1/60。

結論から言うと、

  • ISO400
  • F2.5
  • シャッタースピードは1/60

ぐらいで撮影できると、手持ちでも手振れせず、ピントもかなり合う感じで、画質も納得いくレベルで撮影できると思います。

細かく説明します。

ISO400の理由

ISOですが、5D(初代)は100 – 1600 が設定範囲(拡張設定あり)なのですが、ISO800あたりにすると、パソコンで見た場合にやはりノイズが気になってきます。ISO400であれば、パソコンで撮影時の実際のサイズにして表示させても、ノイズは確認できないかと思います。

※記録画質設定をRAW+最大サイズのJPEGにしており、JPEG撮って出しで確認しています。

F値(絞り)2.5の理由

次にF値(絞り)ですが、F1.8のレンズなので開放で撮りたいのですが、世間的には少し絞って使った方が良い、と言われているので本当にそうなのかな?と思って撮影して比べてみました。

比較が1パターンしかなくて申し訳ありませんが、バートンのクーナッツ(人形です)の目に中央1点でピントを合わせて同じ場所から撮影したものです。

マニュアル設定 F2.5 ISO400 1/60
マニュアル撮影 F1.8 ISO400 1/60

絞り以外は同じ撮影設定です。露出だけ変化しているので、明るさが違うことは無視してピントを見てください。

中央拡大 F2.5(左)とF1.8(右)

中央を拡大したものがこれですが、確かに、F2.5の方が、ピントがくっきりとしているような気がします。

ただ、明るさの問題や、そもそもF1.8ではピントを捉えにくく、またこの人形の形からしてもすぐにピントから外れやすい、というのも理由かもしれません。
いずれにしても、背景ボケの量は元の画像を比較してもらうとわかりますがあまり差がないので、このレンズでは無理してF1.8で撮るより、確かに少し絞った方がよさそうです。

※今回は背景ボケをさせたい撮影の中で、ピンボケはしたくない、という条件の場合ですので、絞った場合に画質が低下することには触れていません。

シャッタースピード1/60の理由

シャッタースピードについては、作例の通り1/60が限界値と思ってよいと思います。実は撮影時は椅子に座っているため、かなり手振れを低減できています。ほかにも試しましたが、立って撮影して安定するのは1/125ぐらいでした。

よく、レンズの焦点距離と同じ数値が最低ラインと言われています。このレンズは50mmなので、その場合シャッタースピードは1/50となりますが、少し余裕をもって1/60という感じです。

マニュアル設定 F2.5 ISO400 1/60

スマホで見るだけならこんなにシビアじゃなくても良さそう

あくまで、上記の事柄は撮影した画像をパソコンで見ることがあるのなら、ということです。スマホの画面で見るだけなら、多少のピン甘やノイズが乗っていたとしても気にならないと思います。またL判に印刷する場合でも同様で、例えばISO800ぐらいで撮影しても大丈夫かと思います。

EOS 5D(初代)+ 50mm F1.8 II で学べること。

ということでEOS 5D(初代)+ 50mm F1.8 II を組み合わせた場合の、手持ち撮影での撮影条件を確認してみました。

実は、晴天の屋外での撮影ではこれらの制限は何ら問題なくクリアできると思います。ISOも100で、シャッタースピードもむしろもっと速くなるでしょう。
ただし、室内の場合は、昼間の窓際でもない限り、明るさが足りないことが多く、結果としてISOを上げたり、開放にしたりしたくなると思いますが、5D(初代)と50mm F1.8 II を組み合わせて手持ち撮影する場合には、いろいろと我慢が必要そうです。

マニュアル設定 F2.5 ISO400 1/60

それでも、その制限の中でどうやって撮影するかを考えたりすることが勉強になるのではないかと思います。多少は明るくなろうが暗くなろうが修正ができまずが、ピンボケだけは、手軽に完全に修正する方法はまだ無いですからね。

また、好きな場所を後から綺麗にボケさせることも、スマホでだんだん出来つつありますが、それでも写真を撮ることの楽しみは、まだ一眼レフに残っていそうです。

こんな古いカメラとレンズをいまさら触っても、十分楽しいと感じることができるのは、スマホとはまた違った魅力だと思います。

マニュアル設定 F2.5 ISO400 1/60

次回は、自分が持っている、フルサイズ一眼用として使えるもう1本のレンズ、100mm F2.8 MACRO と5D(初代)を組み合わせた場合の、手持ち撮影の限界値を調べてみたいと思います。こちらも今更感がありますが、似たような記事を書いている人が見当たらないので、やってみるしかなさそうです(笑)。

dsdinner.dai

1976年生まれ。東京都在住。 IT関連の仕事をしているから、というわけではありませんが、電子ガジェットをはじめとするIT系のネタを多く扱っています。 最近ですとカメラ関係もだいぶハマってきています。その他車関係も好きです。安くていいものもありますし、必要な時には思い切ってお金をかけるのは仕方ない、という価値観でいろいろガジェットを買って楽しんでいます。 このブログでは、自分が使ってきたものでも良いものは良い、悪いものは悪いとちゃんと言いますのでご安心ください。

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