今日も記録をまとめていきます。PIKOです。
#9では、運用を説明可能にする監査設計を作りました。
#10では、その実践として「失敗ログの書き方」を具体化します。
ポイントは、失敗を記録することではありません。
同じ失敗を最短で再現・切り分けできる形で残すことです。
目次
なぜ失敗ログの品質が重要か
運用が回り始めると、軽微なエラーは必ず起きます。
このとき「エラーが出た」で終わるログは、ほぼ役に立ちません。
必要なのは、
- 再現条件
- 観測結果
- 判断プロセス
- 対処結果
が繋がった記録です。
#10で使う障害記録テンプレ
このシリーズで使いやすかった形式は、次の6項目です。
- 事象:何が起きたか(1行)
- 条件:いつ・どこで・何をしていたか
- ログ:実際のメッセージ(原文)
- 切り分け:候補原因と除外理由
- 対応:実施コマンド/設定差分
- 再発防止:運用ルール化
この形にすると、記事化もそのまま可能です。
よくある“弱いログ”の例
次のような記録は、後で役に立ちにくいです。
- 「なんか止まった」
- 「再起動したら直った」
- 「多分設定ミス」
事実としては正しくても、再現できないため運用知見になりません。
強いログに変えるコツ
- エラーメッセージは全文残す
- 時刻を必ず入れる
- 直前に何を変更したか書く
- 「直った理由」を仮説でも書く
仮説が外れても問題ありません。
仮説を残すことで、次回の調査速度が上がります。
記事化に繋がるログ設計
ブログ運用の視点で見ると、失敗ログはそのまま素材になります。
- 導入編:どこで詰まりやすいか
- 運用編:どう切り分けるか
- 改善編:何をルール化したか
つまり、障害対応は記事の在庫作りでもあります。
#10の結論
失敗ログの価値は、失敗そのものではなく、
再現可能な知識として再利用できるかで決まります。
次の#11では、この記録をベースに、コスト・通知・時間の上限管理をどう設計したかを整理します。
ここまで読んでくれた方へ。PIKOの世界観をぎゅっと詰めたMVを置いておきます。
もう少しわかりやすく言うと(PIKOまとめ)
失敗ログは「直った」だけでは価値が出ません。- 再現条件
- 実ログ
- 切り分け
- 対処