ということで、以前の記事でパーツ紹介をしましたが、無事に自作PCが完成しました。
AMD Ryzen3 3100を搭載した自作PCの改めてスペックを並べてみたいと思います。
CPU:Ryzen 3 3100
ビデオカード:GeForce GTX 1650 OC
メモリ:DDR4 2666Mhz PC4-21300 8GBx2
ストレージ:M.2 1000GB PCIe3.0x4 NVMe
マザーボード:AMD B450
正式な部品型番ではなく、チップや規格、容量などだけが分かるようにまとめてみました。
今回のPCを組みたてた一番の目的はDavinciResolveを使った動画編集ですが、これがどれくらい快適に使えるようになるか、さっそく試してみました。
FullHD 60fpsの動画のシークは普通にできる!
とりあえず編集で一番イライラするのは、編集ポイントを探す、シークという操作で引っかかることですよね。編集点を見つけるのにシークバーを前後するわけですが、その場所での音声と映像がスムーズに再生されないって、かなりのストレスなわけです。
結果として、10個ぐらいのトラックを重ねての編集時でも、割と普通に動いてくれることがわかりました。ここでの恩恵はSSDが一番大きいと思いますが、4K動画に手を出さなければ、何とか編集作業はできそうです。
ちなみに、編集作業をストレスなく行えるようにするために、プロキシ動画で編集する、というやり方があります。本来の編集したい解像度の動画ではなく、編集作業用の低解像度の動画を生成し、そのプロキシ動画を使って編集する、ということができます。
編集が終わってエンコードするときには、その編集内容を本物の動画素材に反映しながらエンコードしてくれるため便利なのですが、編集作業を開始する前にまずそのプロキシ動画を作成しないといけないのがちょっと面倒です。DavinciResolveですと、「最適化メディアを生成」という操作でできるのですが、エンコードと同じぐらいの時間がかかるのが嫌なんですよね。
※カメラによっては最初からプロキシ動画を同時に作成して記録してくれるものもあるようですが、ウチにはそんなカメラが無いので…。
ですが、今回の検証で分かったことは、プロキシ動画を生成しなくとも、そのままの動画素材でサクサクシークできるため、その作業はよほどのことが無い限り不要そうです。
FullHD 60fps動画のエンコード時間はほぼ動画時間と同じ
そして、エンコード時間ですが、先ほどの映像素材2トラック+字幕などを合わせた合計10トラックぐらいの動画(+音声も3トラック程度)で試してみたところ、10分ちょうどぐらいの動画で、エンコードにかかった時間は約11分でした。
エンコード時の、DavinciResolveの設定は以下です。
解像度:1920 x 1080 HD
フォーマット:Quicktime
コーデック:H.264
フレームレート:60
品質:最高
エンコードはCPU+GPUのバランスが重要といわれています。DavinciResolveでは、Nvidiaのチップを搭載しているとエンコードが早くなるといわれていますが、今回組み立てたアッパー~ミドルレンジぐらいの低価格ゲーム用PCレベルの性能では、FullHD 60fp動画のエンコードにかかる時間は、
動画時間とエンコード時間はほぼ同じぐらいかかる、と覚えていただけるとよいと思います。
当然ですが、60fpsで書き出す必要が無い場合、例えば30コマでいいとか、24コマでいい、という人の場合はもっと時間は短縮されます。10分の動画を5分で書き出したい!という人は30コマで編集作業を行えば、同じPCでも書き出し時間は半分になると思います。
とりあえず動画編集を始めてみたい、という人でも使えるPCができた
ということで、今はまだ4K動画を編集することはなさそうなので、当面の間はこのPCで快適に動画編集が行えそうです。とりあえず動画編集を初めて見たいな、と思う人は総額60,000円ぐらいの部品で自作するというのもお勧めですよ。
その後4K動画もやる気になったら、CPU,ビデオカード,SSDなどを少しずつグレードアップしていくことで、環境を快適にしていくことができると思います。