あれから6年。

あれから6年。

6年前の今日、母親が亡くなりました。
数日前から連絡が取れなくなり、自分が一人暮らしの母親の家を訪ねると、部屋で亡くなっていました。

その気になればすぐに会える距離に住んでいるということもあり、
自分の家庭を優先し、疎遠気味になっていたので、
多少連絡が取れなくなっても携帯が壊れたのかな?ぐらいにしか考えなかったのですが、
祖母から「何か嫌な感じがするから見に行ってほしい」と言われたことがきっかけで、見に行った結果、
亡くなったと思われる翌日に、自分が最初に発見できたのは良かったことだと思っています。

あれから6年経ちますが、カミさんに言われるまで今日が命日であることを忘れかけていました。
相変わらずの親不幸ぶりだと自分でも感心します。

でも、今でも夢に出てくるんですよね。
あんなに嫌な事がたくさんあったはずなのに、夢に出てくるのは普通の親子のような映像ばかりで、
思い出すのも、楽しかった思い出ばかりです。

自分も、母親ももっと年を取ったらお互い正直にいろんな話をして、関係が良くなって、良い親子になれるんじゃないかとずっと思っていたんですよね。
でも、54歳でいなくなってしまった。

自分は、自分のカミさんと子供に囲まれて普通に暮らしているのに、母親を一人きりにさせてしまっていて、
きっと寂しかったんじゃないかと、今でも後悔しています。

何でこんなことを書く気になったかというのは、「ひこうき雲」という曲が最近よく耳に入ってくるようになったからなんです。
もともと知っていて、飛行機にあこがれている人の曲でしょ?ぐらいにしか思っていませんでしが、今日になって歌詞をちゃんと聞いてみたら、なんだか泣けてきてしまいました。

白い坂道が 空まで続いていた
ゆらゆらかげろうが あの子を包む
誰も気づかず ただひとり
あの子は 昇っていく
何もおそれない そして舞い上がる

空に 憧れて 空を かけてゆく
あの子の命は ひこうき雲

高いあの窓で あの子は死ぬ前も
空を見ていたの 今はわからない
ほかの人には わからない
あまりにも 若すぎたと
ただ思うだけ けれどしあわせ

空に 憧れて 空を かけてゆく
あの子の命は ひこうき雲

空に 憧れて 空を かけてゆく
あの子の命は ひこうき雲

母親が別に飛行機好きだったらわけでもないし、「あの子」っていうぐらいですから、もっと若い人の事を歌ったんでしょうが、自分の中で勝手に母親を重ねてしまい、聞きながら車で一人泣いてしまいましたよ・・・。馬鹿ですね。後悔先に立たずですね。

おかげさまで今日はちゃんと、花とビール、たばこを買って供える事ができました。

こういう場所に書くと、なんだか薄っぺらいもののようになってしまうのですが、
自分の日記ですし、恥ずかしながら今日思ったことを素直に書きたくなったので、残しておくことにしました。

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